Web関連の試行錯誤&子育て悩み&節約投資の模索

男の子2人(勉強苦手)+夫(節約嫌い)+パート→派遣→正社員→フリーランス

10年以上入っていたプルデンシャル生命を解約した話

保険は損をするものである

ヨーロッパで始まった「保険」という制度を日本に初めて紹介したのが坂本龍馬だとか。

龍馬は今の保険業界を見たらなんと言うのでしょうか…。

「知らない」ということが、知識のある人たちにうまく利用される。

無知であることは、食い物にされるということを実感した出来事でした。

契約から12年。やっと踏み切った、保険の解約の話です。

保険をやめたい人におすすめの本2冊

結婚後子供が生まれ1歳になろうとしているとき、大学時代の友人の旦那さんが保険屋さんだったというのがきっかけで保険に入りました。

当時、友人は先に子供を産んでいて、立派な子育てをしているように見えました。

その人の旦那さんが勧める商品であれば信用できるだろうと。友達にひどいものを売りつけるはずはないと。比較もしなかったし、深く検討もしなかったです。

今考えると、若かったのと結婚したてですぐに子供ができた。

体調が悪くて仕事は辞めてしまい専業主婦になっていた。

単純に保険の知識などなかったなどが原因と考えられます。

 

以下の本を若いときに読んでおきたかったです。

bookplus.nikkei.com

もしくは、これ。

www.gentosha.co.jp

 

入ったのは、高いで有名の「プルデンシャル生命」。

最初は4つも入らされました。

 

【貯蓄型保険】

1.貯蓄型生命保険:12,415円/月

低解約返戻金(期間60歳)型平準定期保険100歳-60歳。指定代理請求特約付、リビングニーズ特約付、死亡(高度障害)保険金額500万円。

「低解約」とは

保険料払込期間中の解約返戻金が少ない(解約返戻金を低く設定しない場合の70%)代わりに保険料を安く抑えている型です。

死なない場合、60歳まで毎月払い込まないと、払った金額よりも少ない金額でしか戻らないよ、という保険。

死亡保障500万円。60歳で積み立て終了。

65歳以降は解約するとお金が払った金額よりも増えていく積み立て型の死亡保険。

 

2011年から2023年まで払い続けて、払った金額は186万2250円。

戻ってきたのは131万1750円。

 

なぜ減る?

 

これが「低解約」です。

12年で55万円マイナス(30%減額)となりました。

12年で割ると月に3800円。掛け捨てだと思って心を落ち着けるしかありません。

 

2.ドル建て死亡保険:80$/月

(米国ドル建終身保険 指定代理店請求特約付・リビング・ニーズ特約付・介護前払特約付 死亡(高度障害)保険金額50,000ドル(約500万円:1ドル=100円)

 

…65歳まで毎月5,000円払うはずだった終身保険。死亡保障は50,000ドル(当時2011年は1ドル=80円のため、日本円で死亡保障が約400万円だった)

 

円安が進み、1ドル80円が120円になっていった時期の4年間です。

保険に入りすぎてると感じたのと、為替リスクが嫌になり、解約を申し出た次第。

払い込んだのは1月80$なので、1年で約1000ドル。4年で4000ドル。

4年で途中解約となると解約返戻金(かいやくへんれいきん)が2500ドルとなりました。

なぜ減る?

これが「低解約」です。

4年で約1500ドル=約18万円の損。(1ドル=120円)

当時、それでもいいから解約したいと言ったのだが、お決まりの保険解約時常套句が登場。

「払い済み保険にしちゃいましょう!もう払わないでも大丈夫。今まで入れたお金をこのまま預けておくだけで解約返戻金は増えていきます。そして死亡保障もつきますよ!」

「え?もう保険料払わないのに、資産は増えて行って保障も残るの?じゃあ、そうします。」

まんまと相手の思う壺。電話口のガッツポーズが見えます。

 

あれ?よく見ると、保障は残るって言ってた死亡保障、7,720ドル?

死亡時の保険金額が92万円(1ドル=120円)に減ってました。。死亡保障100万円切ってます。

そのまま8年くらい預けたお金はどうなったのか?

 

やっと解約して手元に残ったお金は、43万円でした。

ラッキーだったのは、現在1ドル=149円ということ。

 

自分でドル債権買ってたら今の上昇相場と円安で倍くらいになってたようなものですが、10年も経ったのに、払った金額よりも戻る金額が減る仕組み。

これが貯蓄型保険の恐ろしさです。

円換算で432,790円。(1ドル150円)

確定申告用に送られてきた明細には、また謎の「円換算既払込保険料(必要経費)」が書いてありました。

何?必要経費って?37万円とってるけど???

58万払い込んで、37万が保険会社の必要経費ということですね。6割です。

この計算って間違ってるんでしょうか。

間違ってるなら教えてほしい。いや、間違っててほしい。

 

ドル建ては分かりにくいのでまとめると、

【ドル建て債券途中解約】

1~4年 保険払う

5年~12年 払い済みにして運用

12年後 解約

 

払った保険代金(4年)= 4000ドル=40万円(当時のレート平均1ドル=100円計算)

戻った金額(12年後) = 43万円

円安に救われました。危なかったです。

ここ10年くらいでドル建て保険に入った人は今一度計算してみてください。今が辞め時だと思います。

 

 

【掛け捨て生活保障】

3.家族収入保険:5,250円/月

65歳まで払う。保障も65歳まで。病気やけがで働けなくなった場合、月額10万円を生活費としてもらえる。(最低の保証期間は2年。←これ短くない?てかどういうこと?)

夫がフリーランスだったため、子供を産んだばかりで死なれたら困ると思う気持ちに漬け込む保険。

実際、夫に何かあったとして、月にたった10万円でどうにかなるのでしょうか。今考えると、この10年での物価上昇率とか考えられていませんし。

本当に世帯主が死んだときは、公的な年金が助けてくれるはずです。

https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/izokunenkin/jukyu-yoken/20150401-04.html

遺族年金でいくら払われるかを計算してください。月の10万円が必要ない場合が多いのではないでしょうか。

2013年10月に解約。

2年間の無知の代償は12万6000円

 

【掛け捨て医療保険

4.医療保険:5,250円/月

65歳まで払う。終身医療保険。がんで入院した場合15,000円を60日もらえる。最大90万円ですね。

こちらも2年で解約。払い込みは約2年。

無知の代償②は、12万6000円でした。

夫は元気で一回も入院とかけがも病気もしなかったです。

はい、それは大変よかったのですが。

「会社員だったら会社が入院やけがなどで保障してくれるけど自営業の場合は経済的に不安定だから入っておいたほうがよいですよ」の売り文句でした。

入った保険が全部無駄でしたが、自分的にはこれが一番無駄感高かったですね。

実際自分も膝の手術で入院したことがあるのですが、高額医療制度というシステムが日本には存在しているので、国民健康保険に加入していればどんなに医療費がかかったとしても10万くらいで収まるはずです。

www.shiruporuto.jp

もし病気やけで入院となっても、普通の治療であれば、多額の費用がかかって全財産なくなる国ではないのです。

保険に入ってから後悔したこと

保険って、気軽に入れるけど簡単にやめられないんですよね。

保険会社の人は優しくていい人そうだし、そもそも友達の夫。

しかも毎月支払っているから、今解約したら払った分のコストがもったいなく感じる。

(サンクスコスト効果?)

 

一度その友人宅に遊びに行ったのですが、立派なお宅に住んでおられました。40%~80%の手数料のすごさを感じる出来事でしたね。

解約してみた費用のまとめ

払った金額:251万2250円

戻ってきた金額:174万1750円

無知の罰金:77万円

 

保障内容

①12年間の死亡保障が500万円

②2年間の入院保障(1日15,000円)

③2年間の生活費保障(1月10万円)

④2年間の死亡保障500万円

 

うすーい保証とぼったくりの投資信託の総費用まとめでした。

 

この保険、解約してもいいですか?いいですよ!

【結論】

終身保険は不要。(保障は薄く手数料が高いです)

②貯蓄型・積み立て型保険は不要。(解約返戻金があればそれは積み立て型デス)

③保険に入るなら2,3千円の掛け捨てで十分。(小さい子供がいる人のみ)

④払い済み保険も不要。(もっとしょぼい保険を再契約しているのと同じ)

 

今気づけて良かったと、そう思うことにします。

夫の稼いできたお金を無駄なことに使ってしまい大変申し訳ない。

今後はしっかり勉強していきます。

貯蓄型保険に入られていて、自分が失敗していることを認めたのであれば、解約しましょう。